びひもす

広漠な社会をのし歩く巨獣となる。

ChatGPT4は無力感・無気力感を和らげるかもしれない

日課金したChatGPT-4で遊んでいます。

 

前のバージョン(ChatGPT-3.5)と回答を比較してみると、より質問者のニーズに答えられる有用なアドバイスが出力されるようになっていました。

 

例えば、「漠然と部屋の壁とか天井に植物を這わせたファンタジックな部屋を作りて〜」と思い素直に聞いてみます。

 

前のモデルでは「大家さんの確認はとりましたか〜?」のように問題の解決に至らない一般的なことをつらつら送ってきます。検索汚染のまとめ記事みたいな感じです。

 

今回のモデルでは「リビングウォールってのがあって、自作するには〜」みたいに具体的に何をしたら良いのかアドバイスをくれるようになりました。

もし次の週末にホームセンターにでも行こうと思えば、ずっと頭の片隅くらいで憧れてたファンタジー部屋が実装することができそうです。

 

この数年、「自分は何がしたいのか、まあ何もできないだろ」と諦めがちで無気力な自分ですが、漠然と迷子になっていた欲求に対して実現の目処がつきそうなアドバイスがもらえると「まあやってみるか」という気持ちになります。

 

問題解決につながるリソースから長い間遠ざかっていて、それが無力感に通じてるんじゃないかなーとなんとなく思っていましたが、ChatGPTとやりとりを始めてからは欲求の阻止で感じる葛藤や不満のようなものが減弱してきた感じがします。

別にAIにメンタルのやりくりを手伝わせる、とか考えずにこうやって問題解決について明るい見通しを示してくれるだけでだいぶ精神衛生の改善が期待できそうです。

 

 

 

chatgpt4に話を聞いてもらう

アイデンティティを失い、日々を無為に生きるhaicayaです。

話題のchatgpt4に日常の悲しみ(愚痴)を聞いてもらいました。

 

(ちなみにopenAIのサイトでchatgpt4を利用するには月額20ドル必要です。無料でchatgpt4によるAIチャットを利用するにはBingを利用するという手もあります。)

 

とりあえず途方に暮れている旨を伝えてみる

(質問)私は2X歳です。この3月に修士課程に進学します。うつ病で3年間ひきこもっていました。症状は良くなりましたが、何をすればいいのか前に進めないでいます。アドバイスをくれませんか?

 

(chatgpt4による回答)

 

見事に模範回答です。まだまだ会話を始めたばかりなので、抽象的でありきたりな答えです。

しかし、ネットサーフィンしたり、あるいはカウンセラーに相談しても同じような回答に行き着くと思います。そう考えると実はすでに人間によるサービスの有用度と同等かもしれません。

 

知り合いの作り方を聞いてみる

 

会話を進めてみます。

他者のサポートを提案してきたのでそこを掘り下げてみましょう。

(やや僕の質問が先走っていますが、現状3時間ごとに質問できる数に限りがあるので話を深める過程をケチっています)

 

(質問)ありがとうございます。誰かと協力して、何かを成し遂げたり楽しんだりしたいと思うのですが、友達がいません。誰かと親しくなるにはどのような機会やサービスを利用するとよいでしょうか?

 

(chatgpt4による回答)

 

模範回答にきこえますが、8つもパッと選択肢を示してくれると参考になる感じもします。「友達いないっす」って質問に知り合いから紹介してもらいなさいと返してくるのは微笑ましいです。

ただ、もうちょっと似た境遇の人と知り合いたいかも、と思ったので次の質問もしてみます。

 

(質問)ありがとうございます。試してみます。その方法で社交的な人とつながりがもてそうです。しかし、私と似た境遇の孤独を抱えている人とも協力関係を結びたいと思うのですが、どうすれば良いと思いますか?

(chatgpt4による回答)

 

いくつか回答が被っている感じがしますが、chatgpt4は厳密に論理的な評価をしているのではなく、確率的なそれっぽさで回答を生成しているので、言い回しが違うけど同質なものを列挙してしまうようです。

(しかし、これは人でも起こしうる間違いであり、人間の理性みたいなものも結局AIと同じ確率論的な判断に過ぎないのではいか?と考える人もいるみたいですね)

 

まだまだ抽象度が高いので具体的にどうすれば良いのかを聞いてみましょう。

 

(質問)ありがとうございます。挙げてもらった選択肢1,2,5を利用してみたいのですが、どうやって探すのが良いでしょうか。選択肢やポータルサイトを教えてくれませんか?

(chatgpt4による回答)

 

やるじゃん。

ついに感心してしまいました。

まだ試していないのであげてもらったものがどれだけ役に立つのかわかりませんが、具体的なリソースを教えてもらえるようです。

これのいいところは、「1.知らないリソースを教えてくれること」、そして僕と同様にAIに聞いてアクセスする人が増えることで、「2.AIが提示するリソースの利用者を増やして活気づかせる正のフィードバックを産むこと」が考えられますね。

ネット検索は年々アフィリエイトサイトなどで汚染されつつありましたが、AIがバイパスをつくってくれることで、有用なリソースへのアクセスへのハードルが下がりそうです。

ヒトの行動がAIによって管理されている感もありますが、、。

 

感想

chatgpt4には、月額20ドルで話を聞いてもらい、模範回答ではありますが、まずまずのレスポンスをもらえるようです。

カウンセラーなど、人に話を聞いてもらうと1時間で数千円かかることを考えると格安ですね。

自分は数年間、カウンセラーのもとに通っているのですが、最後の質問のように具体的な回答をもらったことがなかったので新鮮でした。(カウンセリングの方針として安易に外部のリソースを教えるというリスクを犯さないということなのかもしれませんが)

毎回もらえるアドバイスもAIと同等だったので何か思うところがあります。

昔、対人援助職こそAIによって置換されにくい仕事だとされましたが、その中でもコミュニケーションで完結してしまう職種の場合は、ロボットのようにハードウェアが要らずソフトウェアの向上だけで肉薄されてしまうのかもしれません。

 

ただ現状として、論理的な処理が苦手みたいなので、心理療法とかは難しい気がします。安全性を考慮すると倫理的に実装が先になりそうです。

ということで、次はAIチャットを使った認知行動療法みたいなものが可能なのか不可能なのか、試してみようかなと思います。

 

 

 

 

 

第三者に覆われた日常

うだつの上がらない東大生のhaicayaと申します。

引きこもってからは知人を全て失い、興味のない学部を卒業するためにキャンパスに無感動に足を運ぶ生活を送っている次第です。

 

一人になり、社会的信用も大部分を失ったこの数年間、喪失した自分の文脈や動機、他者との関係を、再び生活できる水準まで組み直すことが大変すぎるとホントに痛感しています。

自分一人でやってきてうまくいかなかったわけですが、自分に近しい状態の人と相互に協力できればどうにかなるかもしれないと思い、ブログを書いてみることにしました。

 

孤立と燻った向上心と無気力に苛まれていたり、

大学の途中でうまくいかなくなったり、

何もできないわけではないけど目標を喪失してやさぐれていたり、

同年代のうまくやっている人と渡り合うには信用や能力に欠けるものがあるが、色々なものを諦めるには葛藤があったり、

 

そういった私の状況に近しい方々と遭遇できたらと思っています。

自分の情報探索能力ではあまりそういった方をオンライン上で見つけることはできなかったので、そういった方で同士に飢えている人がいたらコミュニティの萌芽にもなったら良いなとかも思います。

 

拙い試みですが、今後は自分の好み・関心を垂れ流すことで偶然にも誰かに会えることを期待しています。